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シャイニングマンの「勇気を君に」

今まで人の役に立った事がない人間が出来るだけ人の役に立とうと始めたブログ

Googleに4億ドルでヘッドハントされた「デミスハサビス」という天才の物語


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この数年、A.I(人工知能)の分野で注目を集める「Google DeepMind」という企業をご存知でしょうか?


この企業が開発した「AlphaGo(アルファ碁)」というプログラムが「囲碁でチャンピオンに勝利(2016年)」した事に端を発し、A.Iの性能は飛躍的な進歩を遂げたと言われています。その企業のCEOが


デミス・ハサビス


という男です。


2014年には世界最大のA.I企業である「Google」におよそ4億ドルでヘッドハント(買収)された事でも有名ですが


「世界の行く先を全て決めている」との陰謀囁かれるビルダーバーグ会議(2016年度)に招聘されるなど

 

イーロンマスクやマークザッカーバーグ、ピーターティールなど名だたるシリコンバレーの大物と並んで今最も世界で注目を集める人物の1人と言われています。


以前にもこのブログの記事(アルファ碁の記事)で彼の事を紹介した事がありますが、今回は更に彼にスポットを当てて

 

その半生から彼がどのようにA.Iの研究に至り、そしてA.Iの進化を10年以上早めたと言われるプログラムの開発を行ったかを追ってみたいと思います。


※これ、興味ない人には苦痛でしかない内容だと思いますので、ご注意をば(苦笑)あと、興味ある人も「めちゃくちゃ長い(5857文字)」ので時間がある時に…どうぞ。

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デミス・ハサビスの簡単なプロフ

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・デミス・ハサビス(本名)

・1976年7月27日イギリス・ロンドン生まれ(40歳)

・現在はGoogleの子会社である「Google DeepMind社」にてCEOを務める

・チェスプレーヤー

・A.I分野の研究開発者

・脳神経学者

・プログラマー

・ゲーマー


既にトンデモですが、ここからその天才ぶりを紐解いていきましょう。

 

 

天才過ぎるその経歴

1976年にイギリスで生まれたハサビスは4歳からチェスを始め、6歳にはその才能が開花→数々の大会で輝かしい経歴を残し、遂に13歳の時にはU-14(14歳以下)の大会で「世界2位」となります。


普通ならこのまま「チェスプレイヤー」としての人生を歩むと思いますよね?でもハサビスは違いました。彼にはチェスの他にもう一つ興味のある分野があったのです。

 


それが「人間の脳」と「コンピューター(A.I)」です。

 


彼は「果たして脳と同じ事がコンピューターにも出来るのか?」という疑問を常に抱いており、年齢を重ねると共に「あれ?これ、チェスよりコンピューターの方が面白いんじゃね?」…と、遂にその興味がチェスを上回ってしまいました(笑)


そのまま14歳で中卒の資格を取得し、15歳では数学のAレベル、16歳で高等数学、物理学、化学の単位を取得。正に天才黄金パターンまっしぐらな彼ですが、まだまだ止まりません。

 

ケンブリッジ大学への入学を許可される(15歳)

そしてコンピューターの分野に人生を完全シフトしたハサビスはその天才ぶりから15歳(1991年)の時にケンブリッジ大学のコンピューターサイエンス学部への入学を許可されましたが、大学側は「16歳になってから」という条件を付けました。


※ちなみにケンブリッジ大学は日本でいう所の東大クラスで、厳密にはもっと上のレベルです。そ、それを15歳で…。


許可は貰ったものの、16歳からしか入学させて貰えないので「実際に入学するまでの1年間をどう過ごそうか…?」と考えていた彼でしたが

 

実は彼は当時「ゲーマー」としても超有名なプレイヤーだった事もあり、その経歴からイギリスのゲーム開発会社だった「ブルフロッグ(Bullfrog Productions)」の門を叩き、ゲームプログラマーとしてのキャリアをスタートさせる事になります。

 

有名ゲーム「テーマパーク」の開発(17歳)

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そしてプログラマーとして働く傍ら、16歳にはケンブリッジ大学への入学を果たし、更に翌年の1993年、17歳の時には当時同社の社長だったピーター・モリニュー(著名なゲームデザイナー)と共に「Theme Park(テーマパーク)」というシミュレーションゲームのプログラムを書きました。


これはその名の通りプレイヤーが「テーマパークの経営者」となって世界各地でテーマパークを作るという、いわゆる「箱庭型ゲーム」の走りですね。これが当時スマッシュヒット(売上げ数百万本)しまして、これによってハサビスは大学の学費を稼ぐ事にも成功。なんて親孝行な息子…。そしてなんて効率的な人生設計…(脱帽)

 

自身の会社「エリクサースタジオ」を設立(22歳)

1997年、21歳になったハサビスはケンブリッジ大学を卒業し、そして翌年の1998年には「エリスサースタジオ」というゲーム会社を設立し、最大で60人の従業員を抱えるほどの会社に成長させました。


この会社は後に(2005年4月)知的財産権や技術権を他のパブリッシャー(ゲーム販売業者)に売却して閉鎖する事となりますが、ここでも多額の資金を稼いだと言われています。


こうしてゲーム開発会社で長年務めた事で彼の中にずっとあった「疑問」はやがて「確信」へと変わりました。


そう。少年時代から考えていた「A.I(人工知能)の可能性」です。

 

 

発表した論文が科学誌の賞を受賞(31歳)

ハサビスは2005年からケンブリッジ大学にて脳神経科学の研究を開始します。


これは「A.Iの研究をする為にはまず人間の脳を研究する必要がある」との考えからで、この期間に書いた彼の論文が2007年に科学誌「サイエンス」の「ブレイクスルー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、その天才ぶりをいかんなく発揮。


そして2009年には認知神経科学の博士号を見事取得し、これまでの研究の成果を武器にいよいよA.Iの研究に本腰を入れ始め、2010年には自身の会社「ディープマインド社(DeepMind Technologies)」の設立へと動き出します。

 

 

ピーター・ティールとの出会い

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ディープマインド社の設立に際する資金集めに奔走していたハサビスは著名な投資家であり、特にA.I産業への投資に力を入れている「ピーター・ティール」に投資をして貰う為、彼に近づこうと考えます。


しかしティールは当時から他の投資家や企業の人間の間で著名な人物であったのに加え、大層な「天邪鬼」としても知られており、そんな彼から投資をこぎつけるというのは非常に困難な事でした。


そこでハサビスはティールという人間を調べ上げ、「チェス」が趣味である事に注目します。この記事の冒頭でも紹介した通り、ハサビスは4歳からチェスをプレイし、13歳には同年代で世界2位になるほどの腕前を持っています。


これしかない、と思ったハサビスはとあるA.I関連のイベントに出席していたティールを捕まえてこう話しかけました。

 

なぜ“チェス”がここまで生き延びてきたか…あなたにはお分かりですか?

 

それは“ナイト”と“ビショップ”のバランスが完璧である事。

 

そこから多様で独創的且つ、非対称な緊張が生まれるからなんです。

 


これを聞いたティールは興味を惹かれてこう返します

 

 

明日…改めて時間を作れますか?

 

 

(はい落ちた) 

 

 

ディープマインド社を設立

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結果的にピーターティールはディープマインド社の筆頭投資家となりました。ハサビスは見事ピーターティールの興味を惹く事に成功し、投資にこぎつけたのです。何かドラマみたいな話ですが、一応実話です(笑)


更にその他にもホライゾンズ・ベンチャーズファウンダーズ・ファンドといった投資会社を始め、イーロン・マスク(テスラ/スペースX)やスコット・バニスターなどからも次々に資金を集め


ディープマインド社(DeepMind Technologies)を設立しました。2010年。ハサビスこの時まだ34歳です。(若い…)

 

 

Googleが4億ドルで買収

ハサビスは社内のチームと汎用A.Iの研究開発を進める傍ら、更なる資金集めに奔走する事になります。そう、研究開発には莫大な「資金」が必要となるからです。正直幾らあっても足りないような世界。


そんな折り、ディープマインドに投資をしていたテスラの「イーロン・マスク」がGoogleの創業者であるラリー・ペイジに「A.Iの研究開発を行っている興味深い企業がある」と伝えた数ヶ月後、ハサビスの元にGoogleの副社長であるアラン・ユースタスから1通のメールが入ります。

 


「ペイジと会いませんか?」

 


Googleと言えば今や世界最強と言われるほどのA.I企業です。インターネットの世界において絶対神であるグーグルはこのディープマインド社(ハサビス本人とも言われてる)に目を付けたのです。


後になって「あれは断る事は出来ませんでした」と語ったハサビスですが、約1年と言われるの交渉の末


2014年にディープマインド社はGoogleに4億ドルで買収される事になります。

 

 

売却の理由とは?

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※ラリー・ペイジ

 

当初、ハサビスには元々そんなつもりは一切ありませんでした。そりゃそうです。若い時からあれだけ苦労して勉強して、お金も集め、ようやく手にした自分の城であり、叶えた夢です。手放すなんて本来有り得ない話。


しかし、前項でも書いた通りハサビスはディープマインド社の設立から数年間、資金調達のために本来の目的である「A.Iの研究開発」に十分な時間を割けずにいました。ハサビスによると当時、研究開発に割けた時間は全体の僅か「10%」ほどだったとの事。


ラリーペイジは当時のハサビスにこう切り出しました

 

私はGoogleをここまで成長させるのに15年掛かったんだ。

 

何故この機会を君は上手く使わないんだ?


つまり、ディープマインド社を成長させるのにもあと15年かかるとしたらそれは相当な時間の無駄だと、それならGoogleの傘下に入って資金集めに余計な時間を使わず、目一杯研究と開発に時間を使えば良いじゃないか。と、ペイジは言いたかった訳です。


そしてそう言われたハサビスは何も言い返せなかったそうです。


後にハサビスは

 

人生における時間の中でGoogleほどの会社を作る事と、理想とするA.Iを開発する事を“両立”する時間は無いと分りました


と語っており、2014年にディープマインド社をGoogleに売却する事を決め、社名は「Google DeepMind」に改名される事となりました。

 

 

2014年を境に研究開発が加速

晴れて資金集めに無駄な時間を奪われなくなったハサビスを始めとしたチームはこれまでの時間を全てA.Iの研究開発に割けるようになりました。


これまでディープマインド社が開発したもので特に有名なのはやはり「DQN(Deep Q-Network)」「アルファ碁」の二つでしょう。

 

DQN(Deep Q-Network)

DQNは「インベーダー」や「ブロック崩し」などの単純なゲームを「人工知能が自動で攻略する」というプログラムです。


こう聞くと「攻略法そのものをプログラミングしている」と思われるんですけど、そうではありません。A.Iにはゲームのルールすら教えていません。なのでゲーム開始から30分くらいは人間と同じでド素人です。すぐ死にます(笑)


それが人間と同じように「段々コツを掴んで(学習して)攻略していく」のです。


ブロック崩しでは400回をプレイし終える頃にはボールの取りこぼしが無くなり、さらに600回のプレイでハイスコアを取り始めます。更にその後は「開発者でさえ知らないような攻略法」を自ら編み出し、最終的には人間の25倍のスコアを出すほどに上達しました。


これがその動画です↓

youtu.be

 

 

アルファ碁(AlphaGo)

これはかねてから研究を重ねていた機械学習「ディープラーニング」を用いた囲碁プログラムで、このプログラムによって人類は「オセロ」「チェス」「将棋」に続き、「囲碁」までもコンピューターに敗北を喫す事となりました。


※アルファ碁については別記事で詳しく書いてますのでそちらをどうぞ↓

www.shining-man.com

 

 

ビルダーバーグ会議2016への参加

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ビルダーバーグ会議というのは1954年から続く欧米の石油、航空、金融、自動車、化学薬品、製薬、軍事武器、IT企業などのトップが参加する「完全非公開」の会議の事です。


これには世界中の陰謀論の中心に座す「ロックフェラー財閥」「ロスチャイルド家」などのメンバーも多数参加しており


2016年にはテスラの「イーロン・マスク」、Facebookの「マーク・ザッカーバーグ」、この記事でも登場したエンジェル投資家「ピーター・ティール」、そしてここに「デミス・ハサビス」もその名を連ねました。


ビルダーバーグ会議について詳しくはコチラ↓

www.shining-man.com


「世界の行く先を決める」と噂されるこの会議に彼が招聘された事で、A.I産業が今後の世界の流れの中心になるという事が伺えます。

 

 

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まとめ

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はい。いかがだったでしょうか。長すぎてホントすいません(汗)


4歳でチェスに魅了された少年は16歳で超名門大学に入り、大人になってGoogleにその能力を買われ、更にはその分野で革命とも呼ばれる功績を残しました。これから更に加速すると言われているA.Iの進化…


2045年に訪れると言われているシンギュラリティ(技術的特異点)によって遂にその知能は「人類を超える」と言われています。


A.Iに知性が宿るその時まであと30年を切りました。これからどんな世界が待っているのか…

 


気になった人は関連記事もご覧下さい↓

 

※A.Iを始め、様々な分野でGoogleに追随するFacebookの創設者↓

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※ハサビスに投資した恩人ピーターティールについての記事↓ 

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シンギュラリティの提唱者レイカーツワイルの記事↓ 

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